2026/02/27 22:12



夜が来るのが怖かった

高度成長期のまっただ中。
私はランジェリーショップを経営し、昼間は目が回るほど忙しく働いていました。

お客様が増え、ファッションも取り入れ、時代の波に乗っていました。
外から見れば、順風満帆。

けれど――

夜が近づくと、胸が重くなりました。

夫は喘息を患いながら
算命学明学院を続けていました。

夜になると発作が起きる。
救急に走る。
朝方に帰宅する。

そんな日々が続いていました。

正直に言います。

仕事が終わり、家に帰るのが
つらかったのです。

「今日は発作が出ないでほしい」
「どうか今夜は救急に行かずに済みますように」

でも心の奥では

誰か助けて!
と叫んでいました。

強い経営者の顔をしながら
家では、不安で押しつぶされそうな妻。

あの頃の私は
“徳”も“知恵”も
まだ本当の意味では分かっていませんでした。